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2月10日(水)【読書録】 推し、燃ゆ

こんばんは。

今月3冊目の読書録ブログ。

 

 

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

 

 

今年の芥川賞受賞作品の『推し、燃ゆ』

をご紹介します。

 

この作者の宇佐美りんさんは

1999年生まれの21歳の大学生だそうで。

 

あらゆる分野で自分よりも年下の人たちが

活躍していて

自分もそんな歳になってしまったのかと実感します😅

 

それはさておき、

 

この『推し、燃ゆ』ですが

すごく簡単にストーリーを紹介致しますと、

 

主人公の山下あかりは

アイドルグループの上野真幸を推すことに全てをかけている高校生。

ある日、

その推しメンがファンを殴って大炎上。

それにより主人公の生活も歯車が狂いだしてしまうお話。

 

作品自体はページ数もそんなに長くなくて

サッと読めました。読みやすいです。

 

 

感想としましては、

 

何かに熱中している

若者のエネルギーには凄まじいものがあるなと改めて感じた。

ただ、主人公のあかりさんは自分の価値観からは遠く離れた世界にいらっしゃる方のように感じたので

過剰過ぎだろうよ。と思ってしまう場面もありましたが

分かる人には分かるんだろうね。

 

ただ、1つ本を読んで気付きとして得たのは

 

主人公と同じように

人間誰しも何かに依存しながら生きているよなと。

 

主人公の場合はそれが推しだったということで

世の中には

仕事が人生の全ての人もいれば

恋愛が人生の全ての人もいれば

趣味が人生の全ての人もいるでしょう。

 

人それぞれに何かに依存しているはず。

 

ただ、今回の主人公のように依存先が1つだけということになりますと

 

そこに執着が生まれ思い悩むことが増える気がします。

 

 

なので自分のことを肯定してくれる

依存先をいくつか持っておくことが必要なんだろうなと感じました。

 

幸運なことに柿沼の場合は

仕事、野球、トレーニングと依存先を複数持ちながら生きているので

どれかが上手くいかなくても他にも打ち込めるものがあると思えるので

それぞれに執着はしておりません。

それぐらいが丁度いい☺️

 

 

そんな気付きを貰った1冊ですが

現代を的確に表現した物語だったのかなという印象。

 

これを書いたのが21歳大学生というから

驚きです。